テヘランの交通機関
◯鉄道
テヘラン旧市街の南端にあるテヘラン中央駅からはヨーロッパ方面も含めて24時間列車が運行されている。テヘランはイラン国内のほぼすべての主要鉄道路線の起点となっており、イラン縦貫鉄道もテヘランを通過する。これらの鉄道網はイラン・イスラーム共和国鉄道によって運行されており、その子会社であるラジャー旅客鉄道がテヘラン近郊および長距離の旅客輸送を担当している。
◯空港
テヘランには市の西部にあるメヘラーバード国際空港と、市の南50kmにあるエマーム・ホメイニー国際空港の二つの主要空港がある。以前のメイン空港はメヘラーバード国際空港であったが、周辺が市街地化し拡張が難しくなったうえ手狭になったことから、2004年にエマーム・ホメイニー国際空港が開港した。以後、段階的に移転が進められ、2007年にはサウジアラビアへの巡礼(ハッジとウムラ)便以外のほとんどの国際線がエマーム・ホメイニー空港へと移転された。以後、メイン空港はエマーム・ホメイニー国際空港となり、メヘラーバード国際空港は巡礼線以外はすべて国内線の発着となった。メヘラーバード国際空港はイラン空軍の基地も兼ねている。このほかの空港として、テヘラン駅の南側にあるカレフ・モレギ空港と、中心部のすぐ東にあるドウシャン・タッペ空港がある。
◯地下鉄
テヘラン・メトロは郊外線である5号線が1999年に開通し、2000年には5号線の接点であるサーテギーイェから町の中心部であるイマーム・ホメイニー駅までの2号線西半部が最初の地下鉄線として開通。2001年には南北を走る1号線の一部が開通し[21]、現在では4路線(1号線、2号線、4号線、5号線)あり中近東最大の路線網となっている。さらに、2路線(3号線、7号線)が建設中、2路線(6号線、8号線)が計画中であり、全部で8路線となる計画である。全7両編成であり、うち2両は女性専用車両となっている[22]。
◯バス
市長の肝いりで、2008年からBRTと呼ばれる道路上にバス専用のレーンが作られ、そこにバスが運行されている。バス専用レーンはフェンスで囲われているため一般の車両は全く進入できず、バスだけが道路上を高速で走行する。現在は3路線で、バス停は60ヶ所ある。
アジア初であったトロリーバスも健在である。
参照元:ウィキペディア「テヘラン」